効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

終戦について

ここ1〜2日に見たテレビの内容で、あらためて戦争というものの悲惨さ、非人間性をひしひしと感じた。そして、戦争では必然となる指揮官の人間性、価値観に大きく左右されていたことも再認識した。終戦と言うが、樺太ではソ連軍の侵入を防ぐために、市民が防衛にあたり、8月15日の後にもそれは続いていたということを知った。そのお陰で北海道の半分をソ連支配下に置こうとするスターリンの計画が阻止されたのだ。戦争は終わっていなかった。
インパール作戦の悲惨さは、抽象的に聞き、知ったつもりでいたが、具体的な映像と、生き残った人達の声を聞いて、想像を絶する作戦行動だったということにも衝撃を受けた。基本的な情報に基づく判断で行われていなかったことも知ったが、日本の社会組織構造に根差すものではなかったかという気もした。
特攻機のことはよく聞かされていたが、特攻小型船があったことを初めて知った。震洋と呼ばれた船だが、船の先端に爆薬を設置したもので、敵艦に体当たりするという構想のものだ。だが、船の能力自体が機能を発揮するまでのものではなかった。最近館山近くの海底に沈んでいるのを発見されたが、機密として処分されたのだという。
終戦後日本は敵を殺すということがなかったのは幸いだが、いまも世界のあちこちで一般市民も戦争に巻き込まれて死んでいる。自爆テロも一種の特攻だと考えれば、対立が極度に進むと、必然的に起こるものと考えるべきだろう。
今も日本が対立の中に巻き込まれる可能性がある国家間の対立がある。どのようにこれを回避するか、その有効策を具体化できるか、まるで、一寸先は闇のような情勢になりつつあるのが心配だ。