効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

日立製作所とウラン濃縮事業

日立製作所が、米国で手掛けるウラン濃縮技術の開発から撤退する方針を表明した。東芝がウエスティングハウスを買収した結果として、ウエスティングの子会社が手がける原発建設に関わる大きな負債で、上場廃止になる可能性まで言われている今、日立のこの決断は妥当なものだと思う。原発の将来に見切りを付けたと言えるだろう。日本政府はまだ、日本の原発技術を発展途上国に輸出しようとする姿勢を崩していないが、その仕向先で原発への依存から離れようとしている動きが見えてきた現在、日本も政策を見直す必要があると思う。原発の建設は必ず計画より長くかかり、コストも大きくオーバーするのが常識なのだから、企業がそのリスクを負わないという姿勢になるのは当然だろう。中国とロシアがまだ原発建設事業を推進するようだが、いずれ行き詰まることは確かだろう。