効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

気象台の引越

気象台では定点観測が行われているのだから、場所が移動することはないと思っていた。ところが、奈良地方気象台が今年3月上旬に、同じ奈良市内だが違った町に移転するということを知った。昭和28年に奈良測候所として開設され、同32年に地方気象台となったものだ。庁舎の老朽化と耐震化が数年前から問題となり、国土交通省で新築移転が検討されてきたのだそうだ。現在の庁舎は街の真ん中にあるわけではないから、同じ敷地内で立て直しが出来なかったのだろうか。
場所が移転するのに伴い、新たな観測結果と過去の記録などとの間に誤差が出るのではないかと懸念されるが、気象台としては「問題ない」としているらしい。だが、本当にそうだろうか。場所が変われば地表温度も降雨量も当然変わるから、何らかの補正をしなければならないだろうし、局地的な雨量の変化が原因で天気予想に誤差が出るのではないだろうか。天気のデータはそれほど厳密な数値ではないということも出来るかも知れないが、意外に気象変化の予測を狂わせることになるのではないかと危惧している。この気象台で示された観測値がどのように利用されているかにも関係することだろうが、その辺りの解説を聞いてみたい気がする。