効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

国内の風力設備、発電能力6%増

世界と比べて日本の総発電量に風力発電が占める比率は異常に低い。細長い列島にある供給網の特質や、これまで電力会社が必ずしも導入に積極的ではなかったためだ。風自体が吹かないわけではない。日本の風は風力発電に向いていないという説もあるが、否定のための口実だ。新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)は18日、2015年度末の国内の風力発電設備の発電能力が約311万7千キロワットだったと発表した。14年度末に比べて6%増えており、都道府県別で最も発電能力が大きいのは青森県で、次いで北海道、秋田県と続いている。この増加テンポはこれからも続くだろう。政府施策が風力発電を後押しする方向に向かって具体化しているからだ。日本風力発電協会(東京・港)は20年代前半に国内の風力発電設備の能力が累計1000万キロワットになると予測している。大型の風力発電設備を系統に繋ぐことへの障壁がどれくらい地域によって差があるか、増強に必要なコストの全体像などもっと具体的に知りたいものだ。