大阪府、大阪市と岩谷産業など20社・機関が、水素エネルギーによる産業振興に向けて戦略を議論する「H2Osaka」の初会合を9日に開催した。水素で走る燃料電池バスを早ければ2019年度にも関西国際空港で定期的に運行する計画を明らかにしている。空港内を走るバスは、水素燃料の充填にも問題は少ない。とはいえ、なぜ電気バスではいけないのか、どちらが経済的かなどの疑問にも答えなければなるまい。水素燃料は高圧で充填しなければならないという弱点がある。岩谷産業が液体水素を供給するのであれば、高圧充填に問題はないかもしれないが。蓄電池で走るバスの場合には充電の問題はほとんどなく、また、バスの走行距離も短いから電気切れと言うこともないだろう。水素産業の振興という目的だけでこのプロジェクトが推進されるのは問題かも知れない。