効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

インドが原発6基を米国から

インドの電力需要は急速に伸びている。風力発電太陽光発電の導入も世界の先頭を切る勢いで導入してきたが、温暖化抑制のためにはまだまだ不十分。そして、比較的温暖化ガス排出が少ない天然ガス火力に頼ろうとすると、輸入に依存せざるを得ない状況にある。そこへ米国がうまく取り入ったのだろう、原発6基を米国から導入することに決めたようだ。東芝傘下のウエスティングハウスとインド原子力発電公社が、2030年までに加圧水型軽水炉「AP1000」6基をインドに建設する契約を17年6月までに締結する。米輸出入銀行が資金支援する方針だという。インドは現在21基の原子炉を抱え、2032年までに40基を新設する計画。フランスやロシアもインドに建設を提案しており、日本は15年末に日印原子力協定の締結に向けて原則合意している。政治力学と地政学の現状から仕方のないことなのだろうが、事故は論外としても、使用済み燃料の処理まで考えると、人類はさらに問題を積み上げることになったと思う。インドは、国土全体をカバーする送電系統も大幅に不足しているから、原発だけで解決しない課題も多い。