効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

宇宙ロケットの回収

これまでNASAJAXAを初めとする国家事業で行われてきた宇宙ロケットの打ち上げについて、衛星を打ち上げた後のロケットを回収することは、コストダウンの意味が大きいため技術開発が推進されてきたが、これまで成功しなかった。それを米国のベンチャー企業が成功させた。テスラモーターという電気自動車を商品化したイーロン・マスク氏が開発したスペースXだ。これまで3回連続して回収することができ、実用化が実証されたようだ。海上回収に再び成功したことで、ロケット再利用で打ち上げ費用を従来の100分の1にする同社の構想も一段と現実味を増している。このようなベンチャー企業が成功する秘訣はどこにあるのだろうか。アイデアとそれを実現させようとする人のエネルギー、そして、このような夢に投資するベンチャーキャピタルの存在だろう。日本の場合、同じような開発は行われているが、資金のほとんどが政府から出されている。しかも、規模の大きいベンチャーキャピタルが育っていない。通常の金融機関ではリスクを負えない。投資がゼロになっても夢にかけるような投資家が日本にも出ないだろうか。ソフトバンクの孫さんがそうなのかもしれないが、宇宙開発にどこまで資金を出せるだろうか。人間ロボット開発の資金は一桁小さいだろう。