効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

風力発電

今日午前中一杯、風力発電に関する講演を4人の方から聞いた。一人は経産省からの人だから政府の方針を述べたのが、後は風力発電を推進する市町村の協議会の代表、内外で風力発電プロジェクトを推進している丸紅、三菱重工とヴェスタスの合弁会社、MHIVestasの幹部からの話で、それぞれに参考となるものだった。日本では比較的適地が少ないとされるが、可能な場所にも設置ができないのは基本的に送電容量が決定的に不足しているからだといことを再確認した。政府が主導で北海道に送電系統を強化しようとしているが、その日程は長すぎる。そして、陸上から海上風力発電に軸足を移しているが、そこでも送電容量の不足が影響するだろう。一方海外での洋上風力発電で、設置工事の期間短縮技術が大きく改善されているということも学んだ。具体例としては、海底から出ている基礎部分の上に、風車本体を取り付けるのに、天候さえ許せば1日で完了するという。ただそのためには、組み立てしたユニットを送り出す港湾設備が整備され、さらには取り付けをするための専用船がなければならないのだが、日本にはまだ専用船はなく、これからの課題となるだろう。風況の良い日本海側でどの程度風力発電が実際に導入されるか、政府方針もこの推進に効果が出るように改定してほしいものだ。