効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

住友電工、レドックスフロー電池の充放電部に安全認証取得

住友電気工業は15日、レドックスフロー電池の充放電部(セルスタック)が、北米の安全規格「UL認証」を取得したと発表した。イオン価の異なる五酸化バナジウムの溶液を燃料電池に使われているのと同じような隔膜で二つに分けて入れてあり、充放電によってイオンが隔膜を透過する。この部分がこの方式の要となる部分だが、これと電極が一体化したセルの安全性についてUL認証を得たというのは、米国市場での販路を拡大する一歩を踏み出したと言えるだろう。ULとはUnderwriters Laboratoryといって、別に政府機関でもなく、保険会社のために製品の安全性を担保する組織だ。だが、米国では、電気製品がこの認証を得ていなければ誰も買わないと要っても過言ではない。住友電工は、新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)から米カリフォルニア州で実施するスマートコミュニティー実証事業を受託しており、レドックスフロー電池を電力会社の変電所内に設置し、来年から送配電併用運転の実証に取り組む予定だが、この結果がよければ、今後全米の電力会社から受注する可能性が高まったと言えるだろう。