効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

温泉ウナギ

今日の奈良新聞が,十津川村に湧く天然温泉・上湯温泉で、村おこしに取り組む住民がウナギの養殖に成功したと報じていた。温泉の湯を入れた飼育槽で、東南アジア産ビカーラ種のシラスウナギ(稚魚)が特大サイズの親ウナギに育ったそうだ。同村出谷の旅館「神湯荘」の協力で、使わず川に捨てている温泉水を飼育場へ引き入れた。いろいろな試みの後、温泉水をそのまま飼育槽に流すという冒険をして成功したという。ここの温泉はナトリウム―炭酸水素塩泉で、人間が飲むこともできる。水温管理をいろいろ試みてみると、20度から30度の温泉水に入れたウナギは食べる餌の量が増え、成長が早まるという結果になった。高温の源泉を適温まで下げるだけだからコストもかからない。上湯温泉の源泉温度は85度で、天然水と合わせて温度を下げる方式。この85度が一定しているとすれば、あるいはランキンサイクル発電に利用することも可能かもしれない。ただ、この温度だと発電効率がかなり下がるだろう。90度近くの源泉があれば、温泉発電と養殖ウナギの組み合わせも村おこし策になるかもしれない。ウナギは稚魚であるシラスウナギの乱獲による資源減少が問題になっているため、どんどん増産というわけには行かないが、味は良いそうだから頑張ってほしいし、発電の可能性も検討してほしいものだ。