効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

大阪工大スマートエネルギーシステム技術講座

午前の遅めに家を出て、梅田のグランフロント大阪へ向かった。ナレッジセンタービルの9階で午後開催される大阪工大開催のエネルギー技術セッションに出席するためだ。一度申し込もうしたのだが、その時には既に満杯だった。だが、その共催者の方が席を確保して下さったので話を聞くことができたのは有り難い。100人を超える人。話はかなり高度な技術的な内容もあって、電気、電子工学の知識が必要だったが、その概念だけはある程度理解できたと思う。中心課題はスマートエネルギー。中央の発電所から流れる電気を使う社会から、需要側の近くに幾種類もの分散型電源が設置され系統に接続される、しかもその中には太陽や風力発電のように予測しにくい変動をするものもあるという社会に変わって、どのように上手に電力を作り、使うか、が課題となる。それをうまく制御しないと、系統が不安定にもなるし、効率も上がらない。概念としては植物の細胞が、太陽エネルギーを取り込んで利用し蓄積するシステムを真似て、エネルギーの最適制御ができるシステムを開発しようというものだ。この日記でも再三書いていることだ。
開発されている制御システムの説明には数式が沢山登場して往生したが、これからの日本が世界に先駆けて開発すべきものだと強く思った。このシステムを建物の電力制御に使えば、効率向上だけでなく、系統の安定化に貢献することもできる。ある程度自分が書いたスマートグリッドの本の内容につながるが、素人にも分かるようにという意味もあって、漠然とした記述だったことを再度確認した次第。良い勉強をさせて貰った。明日もあるのだが、先約のために出席できないのは残念だ。