効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

CO2地下貯留

今日の日経新聞夕刊のトップに、環境省発電所から出る大量の二酸化炭素(CO2)を回収し地下に貯留する「CCS」の実現に向け、来春から日本の沖合海域で具体的な候補地選びに入ると報じられていた。最初、CO2回収技術が確立されたのかと思ったのだがそうではなく、候補地の選定の後、回収したCO2を発電所からその沖合まで船で運び、かなり沿岸から遠いところになる可能性のある海底地層に圧力をかけて押し込むという技術の開発のようだ。CO2回収技術が実用化されなければ意味のない計画である。回収については実証プラントもあるが、コストとそれに回収に消費されるエネルギーとのバランスなど、解決しなければならないことがまだ多いと理解している。この計画は脱原発を具体化するために考えられたものかもしれない。脱原発が進めば、火力発電への依存度が上がるのは必然で、そうなると特にこれから建設が増えると想定される石炭火力からのCO2排出を引き下げられなければ、地球温暖化対応に向けた国際的な動きについて行けなくなる。そえではないぞと言いたいのかもしれない。だが地震帯に乗っている日本列島の沿岸海底に、貯留に適した地下構造が本当にあるのだろうか。
今日午後外出していたが、寒く感じるほど気温が下がった。秋が突然やってきたようだ。