効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

インドネシアでスマートコミュニティー実証

今日付でNEDOが発表したものだが、NEDOインドネシア国エネルギー鉱物資源省(MEMR)は7月15日、同国スルヤチプタ工業団地でスマートコミュニティ実証事業を実施することで合意、基本協定書に調印した。電力エネルギーの安定供給と効率的な利用が喫緊の課題となっている同国において、日本の電力インフラ技術を活用し、省エネルギー化と高品質電力の供給を可能とする「スマート&エコ工業団地モデル」を構築するということだ。このような形でNEDOが関与する実証は、アジアで今回のものが初めてだと知って若干驚いている。政府間の協定で行われるものとして初めてなのかもしれない。
途上国のエネルギー需要が急速に伸びているが、インドネシアも例外ではない。中でも同国のエネルギー消費量の約1/3を占める産業分野が多く集積する工業団地は、エネルギー消費の伸びが著しく、NEDOとMEMRは2010年から両国政府が共同して工業団地地域におけるスマートコミュニティ技術の導入可能性や、持続可能なビジネスモデルを検討してきたとのこと。その結果、「スマート&エコ工業団地モデル」の必要性を認識し、実現性を実証する上で最適であると判断したスルヤチプタ工業団地において、日尼政府共同でスマートコミュニティ実証事業を開始することで合意したもの。このような形で日本のエネルギー技術が利用され、実績が生まれれば、新しい市場が開けるだろう。