効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

自然エネルギーをさらに勉強

今日の予定に入れられるかどうか不確かだったが、早めにホテルを出て飯野ホールへ。申し込みが昨日だったから早めに来るように言われていた指示に従ったのだ。それが幸いして前の方に座ることができ、最初の基調講演をするエイモリー・ロビンスと顔を合わすこともできた。彼から元気になったようだなと言われて複雑な感じではあったが、嬉しい言葉だった。彼の話の内容は、拙訳「新しい火の創造」の紹介が多かったし、この本の実物を示して話をしたので、買ってくれる人も出るだろう。飯野ホールが満席だったから数百人。
沢山の再生可能エネルギー専門家が話をしてくれたが、日本で理解されていないのは、これまで電力会社が怠ってきたこと、エネルギー政策が配慮しなかった部分が、どれについても大きなバリアーになっているということだった。海外では農地に風車が立つことが当たり前だが、日本では農地が補助金の対象になり、補助金風力発電を項目に入れていないので許可されないのだという。風力については日本の地形のためにコストが高くなるのは仕方がないとしても、沢山の許認可を得るのに何年もかかるために、資金調達を担当する金融機関が積極的になれないのも大きな阻害要因だと知った。
このようなバリアーを解消するには欧米の経験が役に立つことは確かだ。早くしないといつまでも自然エネルギーは高いというイメージが固定してしまう。もっと具体的な情報が提供されないと社会の支持も得られないと学んだのが今日だった。