効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電気工学

昨日の講演の後一杯やろうと誘われての会合で知ったのだが、いま伝統的な電気工学、それも高圧発送電を中心にした授業を受ける学生の数が非常に少なくなっているそうだ。それは分からないでもない。電子工学の方が格好良いし、ハードではなくソフトを学びたいと思うのも理解できる。しかし、これからスマートグリッドの時代に入ってくると、伝統的な電気工学がよく分かったうえで制御を理解する人材が必要となる。特にこれから日本全体の送配電網を効率的に制御し、しかも、電気の流れが一方だけでないのが普通になる時代に、設計から現場までの学問的な知識が再度組み替えられなくてはならないだろう。それに加えて蓄電とか変動する自然エネルギーを扱うとすれば、多面的な知識と経験を持つ人材を育てないと社会の要請に対応できなくなる。また、スマートグリッドの市場はグローバルになっていくから、世界各地の独自な社会構造にも通じていなければならなくなるだろう。どのような教育体制を組めばこのような人材を多く育てることができるだろうか。