昨日いつも使っているスーパーマーケットが改装して、照明を全部LEDにしたと書いた。それをさらに拡大した情報が今日の奈良新聞一面トップに出された。その記事によると、生駒市や大和郡山市は、街路灯を蛍光灯から消費電力の少ない発光ダイオード(LED)に取り替える計画を進めている。
大和郡山市は、以前にこの日記に対応して動いてくれたことがあるほどエネルギー効率化に積極的な自治体だ。ここでは、約8200灯の街路灯を各自治会が管理しており、市は電気料金の一部を補助している。今回の街灯節電プロジェクトは、「絆のあかり 町ごとLED」と銘打たれ、大半を占める20ワットの蛍光灯を8ワットのLEDに交換する。10年間のリース契約を結んで2013年度に一斉に取り換える予定。LED化で年間の電気料金は約900万円、消費電力は約50万キロワット時、CO2排出量は約300トン削減できるということだ。リース料金は市が負担するが、代わりにリース期間中は自治会への電気料金の補助、約1070万円を休止させることを提案し、自治会の判断を待っている。
生駒市は、リースによる交換を予定していたのだが、財政的な理由で一括購入方式に変更したという。余裕がある財政状況にあるわけではないと思うが。本年度中に約1万の街路灯を取り換えるが、その予算額は3億6700万円。LED化で、電気料金は約2千万円削減できる。いま生駒市は街路灯の電気料金を自治会に全額補助しているが、交換後は管理を自治会から市に変更するため、補助金は不要となる。初期投資分は7〜8年で元が取れる計算になるらしい。
二つの市のやり方は、財政状況も違うからどちらが良いとも言えないが、面白い比較対象となるものだと思う。リース方式は毎年の経費になるが、大きな初期投資を回避できるという意味で、他の自治体にも参考となるだろう。街灯の電気代の負担に関する情報としても興味あるものだ。