効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

東芝が新しいバージョンの燃料電池を

家庭用燃料電池エネファーム」の新機種を開発したことを発表した。発電出力は250〜700ワット。固体高分子型のものだ。2012年2月から大阪ガスを中心とした都市ガス会社を通じて発売する。先にパナソニックが同様の新機種を発表したのに次ぐものだ。大阪ガスは2012年4月から販売する。販売価格は260万4000円で従来機から約65万円価格を引き下げた。付属する給湯暖房装置は長府製作所が製造。発電効率は従来のものが35%だったのを38.5%(低発熱量基準)に高めている。発電時に発生する熱の回収効率を従来の45%から55.5%に上げて、両方を合わせた総合熱効率は94%と、東芝によると「世界最高水準」だそうだ。耐久性はこれまでの4万時間から倍増して8万時間、ということは、保証期間の間に中核部品である燃料電池本体を交換する必要がなくなったということだ。発電効率については先に新機種を出したパナソニックの同種で750ワットのものが40%だから少し低い。総合熱効率はパナソニックのものが90%。
新製品は、停電時にも使える自立運転システムの導入も検討されている。発電中に停電した場合、自動的に電力系統への接続を切り、専用のコンセントに接続した機器に電力を供給するとのこと。外部バッテリーの導入が必要なく、大きなコストアップにはならないそうだ。この機能は今回発表されたものには付いていないが、2012年度にオプション部品の形で提供を始めるそうだ。