効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電機メーカーにスマートグリッドについて講演

珍しく早朝に起床。朝はかなり寒くなっている。午後から東京でスマートグリッドの講演を頼まれているためだ。ちょうど通勤時間であるために近鉄の駅までのバスも頻繁だし、道路も8時半まではバストタクシーしか走れないように規制されているためにスムースに走ってくれたお陰で、予定よりも早く京都駅に着くことが出来て、日課である午前中のメール開封も京都駅の待合室にある無線LANで済ますことができた。格別のメールはなかったが、何が海外から入ってくるか分からないので、この作業を済まさないと何となく落ち着かない。
午後一番からの講演は130人くらいを対象。予め依頼してあったLAN接続がうまくできておらず、その設定に時間がかかり汗をかいた。なくても大きな問題にはならないが、接続がある方が説得力のある説明ができる。設定してパワーポイントを立ち上げたら、LAN接続用に使ったPCのパワーポイントが自分の使っているソフトのバージョンより古かったために、その設定にまた時間がかかった。昔ほどではないものの、最後まで相性について確認しておかなければいけないことを改めて知らされた。
電機メーカーの若手技術者の研修だったから、技術的に変な説明をすると信用を失うから気を使った。しかし、通常の時と違って電力会社の人が聴衆の中にいないことが分かっていたので、あまり表現に気を使わずに日本の電力事業がいかに世界の中で特異であるかを述べることができた。その特異性がこれから10年後のエネルギー関連事業にどのような結果を招くかを予測するのは難しいものの、スマートグリッドの最終的目標である国単位で化石燃料の消費を徹底的に抑制するということを諸外国に負けずに達成できるかどうか疑問であると発言したことについて、後から賛意を示してくれる人もあった。日本の電力事業が供給の安定性を第一にしていることは悪いことではないが、それが足かせになって、需要の効果的抑制、自然エネルギー、特に風力発電の大量導入ができないかもしれないのは、時間を後戻りさせることができないだけに、大きな後悔となってしまうように思っている。