効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

空調の効率化―2

ホテルやビルのような大型の建物に使われる空調は、住宅や小さな事務所に使われるものと違って、温水や冷水(水ではない別の媒体のこともある)を中央の大型空調機で作って、必要なところにパイプで送ってやる。その先には熱交換器があって、部屋の空気とパイプの中の熱媒体と熱交換する。実際に空調している部屋の数が少なくても、全体を水などの媒体が常時循環している。この循環には電動ポンプが使われる。これは絶えず稼働しているので、モーターの効率、ポンプの効率が高いか低いかによって電気消費量が大きく違うことがある。一度取り付けられたポンプやモーターの効率を再確認することはこれまでまずなかっただろう。しかし、取り付けて数年経ったものなら、効率をチェックすることで意外なコスト削減効果を発揮する可能性がある。
また、流体がパイプの中を流れるときには、流体と管壁との間に発生する摩擦で圧力が落ちる。それを補うだけのポンプを取り付けてあるわけだが、この摩擦を下げることができれば圧送に使われる電力を下げることができる。管の中を流れる流体に混ぜると、摩擦を下げてくれる素材が開発されている。これを混ぜるには投資が必要だが、一年ほどで回収できるようなケースもあると聞く。4〜6時中空調が動いている大病院などには有効だろう。友人のホテルもこのような試みをしてみないだろうか。また勧めてみよう。