8月15日付の奈良新聞3面に、わが意を得たりという記事が出ていた。五条・リバーサイドホテルでは、エアコンの室外機に遮熱材を付けてユニットの温度が上がらないようにすることで、5月一ヶ月間のガス使用料を27.8%、73,357円削減するという実績を出したとのこと。ここはガスエンジン・ヒートポンプを設置しているからガス代が下がったことになるのだが、電気空調機でも同じ効果が出るはずだ。ホテルでは「予想を上回る大きな効果」としている。たまたま新館に遮熱材「エコネット」を設置し、本館の設備には設置しなかったために、この比較がはっきり出たということのようだ。
室外機を覆うことで冬期の霜付着防止効果もあってエネルギーロスが減るという。ただ、覆い方も室外機の換気を妨げないようにしないと逆効果どころか故障の原因にもなる。しかし、適切な方法でやれば、遮熱材設置のコストは大きくはないから、どこでも実施できるはずだ。屋根の上に室外機が設置してあるところもあるが、これに屋根を付けてやるだけで熱交換器自体の温度が上がるのを防止できて、冷房効率を上げるはずだ。暖房の時期には、逆に影にならないようにできれば良いはずだし、夜には冷たい風が直接当たらないようにすれば暖房効率は上がるはず。ともに風通しはいつも良くしておかないといけない。このホテルでは見学者も受け入れるようで、訪れてみれば現場を知るのに良いかもしれない。この方式が広く普及すれば、日本全体でのCO2排出量削減にも数字として出るくらいのものになるかもしれない。この手法を最初にホテルに指導したのは誰だろうか。それとも知恵者がスタッフに居たのだろうか。
昨日のブログにコメントがついたので、それへのコメントを返している。興味がある方は昨日のコメント欄をどうぞ。