効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電池技術と照明技術展示会

昨日は幕張メッセで開催されたテクノフロンティア2009へ行って、主に蓄電池の新技術を勉強しようとした。しかし、期待したリチウムイオン電池関連でも自動車用急速充電に関わる出展はあまりなかった。興味を惹いたのは、三菱自動車が間もなく売り出す軽自動車クラスの電気自動車 i MiEV に搭載される充電装置だった。案外小型でよくまとまった感じだったが、これはゆっくりと10時間ほど掛けて普通のコンセントから充電するのにつかわれるものだ。i MiEVには外部接続するコネクターが2つあるようで、一つは通常のコンセント、もう一つは急速充電装置へのものだ。急速充電ができる場所が当面は少ないだろうし、自宅へ新たに取り付けるのは高くつくだろうから、この内部搭載の充電器が活躍するのだろう。
照明技術の会場は東京ビッグサイトだった。夕方に関学の講義があるために昼過ぎまでに済ませざるを得なかったが、収穫はあった。LEDの実用化が近いことを思わせるものが多く、それも点光源の弱点を補う技術が多く展示されていた。それに比べてLEDの次に来る照明技術と目されるELに関しては、展示の数も少なく、そのアプリケーションも強い印象を得たものはなかった。ただ駆け足で見て回ったため見落としがあったかもしれない。LEDが点光源であることをカバーするために、プラスティックの薄板に加工して光を拡散させて平面照明にしたものがあった。これが安くできるようになると、照明用としてのELは対向できなくなるかもしれない。ここでも書いたことがあるLEDの調光についても、それを売り物にした展示があったのには我が意を得たりだった。いろいろ聞いてみると、電流を制御すれば調光はできるので、それほど難しいことではない。ただ、LEDを何個制御するかによって設計が変わるはずだから、ある程度の標準化は必要だろう。効率は良いとはいえLEDの効率はまだ十分発揮されてはいないし、発色もまだこれからの課題であることは確かだ。従来型の照明の代替もあるには違いないが、紫外線が出ないとか蛍光灯の水銀の問題がないとか、長寿命だとかの特性を生かした新しい分野が出れば、市場も広がり、価格も急速に下がるだろう。ここ数年の動きを注目する時代に入ったようだ。
電気自動車搭載バッテリーチャージャー

LEDを使ったフラット照明