効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

40年続いた勉強会の合宿

昨日から今日にかけて、琵琶湖湖畔堅田にある某企業の保養所に、東京からの5人、関西からの11人が集まって一泊2日の合宿をしました。前にも書いたことがあるのですが、1968年に関西にある企業の30才前後の若手が集まった異業種勉強会を開いたのが、40年間続いているのです。関西に赴任した大企業の職員は地元企業を除いて東京に戻ることが多いために、東京でもこの勉強会が開かれることになってから、毎年夏過ぎに両方の中間位置で合宿することが恒例になったのです。この会はMD(Mutual Development)会と名付けられたのですが、大阪でも東京でも毎月一回の会合を継続しています。東京も開始してから20年になります。両地区とも良い世話役を得たことが一番ですが、お互いに何か参考になることが毎回体験できる魅力があればこそ、これだけ長く続いたのでしょう。
今回の合宿では、エンリコ・フェルミが道を開いた原子力エネルギー利用の変遷、新宗教の動向、音の理屈、日本酒について、と4つのテーマで発表がありました。最後の日本酒については、日本酒に傾倒しているオランダ人男性の発表で、我々日本人が日頃気がついていないことをいろいろ指摘・教育して貰いました。日本酒には防腐剤が入っていないことを初めて知りました。販売量は低落し続けているようですが、海外での認識が高まっているようで、この日本文化の象徴を盛り返してやれたいなと思いました。
夕食後の懇親は、60〜70歳のメンバーが多いのに、いかに健康を維持するかは話題になりますが、社会のあり方から、どのように生きるかなど、刺激を貰えるものばかりでした。ただ、次第に高齢化するMD会をこれからどのように運営するかが議論されたのは、最初から40年も続けて変わらず参加してきたメンバーも含めて、どこかで区切りをつけざるを得ない時期に入ってきたのをお互いに実感しはじめたからです。この相互啓発の面白さを若い世代にうまく引き継いでいければ良いのですが、それの種まきをどうするか、当面する課題となりました。
終了後メンバーの車で延暦寺の根本中堂までお参りして解散したのですが、このお堂を訪れたのは初めてでしたので、有難い機会となりました。奈良からここまでわざわざ出てくるのは、よほどの決心をしないとできませんから。日常からベクトルが違ったこの2日のお陰で、明日からの日常を新しい気持ちで迎えられそうです。