効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

大阪の水上カフェ構想

この間大阪の川について触れました。今日の新聞に、大阪府の橋本知事が唱える水都構想の第一弾として、中之島堂島川に「水上カフェ」ができることが具体化してきたことが報じられています。開発構想を具体化するデザイナーが決定したのです。通常は営利施設を作れない水上や河川敷に民間の常設店舗を開設するのは、全国では初の試みだそうです。河川敷のゴルフ打ちっ放しなどをよく見ますし、川にもやった船の川魚料理店なども訪れたこともありましたから、営業は自由にできるとは思いませんが、かなり認められていると思っていたのですが、どうも常設店舗の範疇に入らないのでしょう。いずれにしろ新しいお店が川筋に沿って、新しい構想で展開されるのですから、ぜひ集客力のある場所にしてほしいものです。
水があり、緑もあり、そこに流れる風もあるのですから、ここで使うエネルギーはできるだけ自然エネルギーを取り入れるようにしてほしいですね。それもありきたりのものだけではなく、集まった人のエネルギーも実際に取り込めるような工夫をして、人間参加型のエネルギー施設もできないでしょうか。人の重みでポンプが回り、水をタンクに貯まるようにします。一定量貯まると自動的に水が流れて小さな水力発電機を回すような仕掛けにして、それでバッテリーを充電し、効率の良いLEDでイルミネーションするなどができれば楽しいではないですか。アイデア募集でもすれば面白い工夫が集まるでしょう。
流れる水があれば、暖冷房の熱をヒートポンプで効率よく作り出すことができます。その動力源の一部でも太陽光発電やマイクロ風力、燃料電池などを各種取りそろえて電力を供給し、この地域の単位当たり化石燃料消費量が他の同じようなところに比較してずっと少なくなるようであれば、それ自体が話題となって人が集まるでしょう。これは開発中の技術を展示する場所にもなりますし、実現性もあるでしょう。温度がそれほど上下しない川の水を天井に流すだけで、効率的な暖冷房もできるはずです。
堂島川南岸の約150メートルの地域にできるのですが、10月にも工事を始めて2009年春の開業を目指すとありますから、基本設計はもうできているのでしょうが、エネルギーに力を入れてほしいとデザイナーに望むところ大です。