効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

規制への対応

昨日の日記に続いてdaiさんからコメントをいただきました。
「電気自動車のバッテリー交換は、消防法に引っかかるためにできないと聞いています。どういう条文かまで走りませんが、一定容量以上のバッテリーが消防法の規制対象になっている(1個だけなら規制されない)のは確かです。」
バッテリーを交換するのにも消防法の規制がかかるのは、リチウムイオンバッテリーの場合にはなるほどと頷かざるを得ませんね。ハイブリッド自動車にまだ商品として使用されていないのは、バッテリーからの電気の出し入れの制御が難しく、発熱して発火しやすいのだそうです。パソコンや携帯電話などにはこのバッテリーが使われていますが、発火が原因で大量の製品の回収がなされたことを考えても分かります。しかも自動車に使われるバッテリーの容量はこれとは比較できないほど大きいですし、自動車事故があっても発火などがないだけの安全性が確保されなくてはならないでしょう。それが消防法で守られているとも言えます。
ただ、規制は変えることができます。また特別に規制を適用しないという取り扱いもできます。いまわが家で動いている1kWクラスの燃料電池についても、まず燃料電池による発電を管理する法律がもともとありませんでした。このような新しい技術を規制は予想していないからです。これを発電機として認めることから始まったのです。そして、これを家庭の敷地内、しかも壁から僅かしか離れていないところに設置するにも、発電設備の規制を見直し、消防法もクリヤーして今のような形で商品として販売するのに支障がないようになっているのです。
スターリングエンジンを使った発電や、温度差発電ができる半導体を使った発電設備なども、取付毎に特別認可をとるのではなく、基準に沿っていれば原則的に設置が認められるようになるには、また関連法規の見直しが必要でしょう。
自動車を駆動するバッテリーについて、全部交換するのではなくて、一部のパックだけを簡単に取り替えることができるように設計すれば、それを標準化することで、急速充電ではない容量補給ができるかもしれません。これならば、自動車メーカーにもユーザーにも使いやすい物となるかもしれません。規制も緩めやすいのではないでしょうか。
バッテリーではありませんが、発注していたパソコンの増設メモリーが到着して、装着したら実に軽やかに作動するようになりました。異常が起きたメモリーも、ひょっとすると接点に僅かな不良が起きただけだったかもしれないのですが、それほどのコストかけずに可能な上限までメモリーを乗せることができましたので、4年目の機械もしばらく使えそうです。これにもリチウムイオンバッテリーが使われていて、膝の上で作業をしているとかなり温度が上がります。ともあれ、新しいパソコンを買うのを余儀なくされなかったのは幸いでした。