効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

東京へ ホロニックエネルギーシステム

今年初めての上京。早めに起きて寒い中を自転車で駅まで行き、京都まで近鉄特急を利用し、京都からは「ひかり」に乗る。シニア向けに用意されたジパング倶楽部の割引が「のぞみ」には適用されないからだ。まだ年初であるせいか新幹線が空いていたので気分的にはゆっくりする。普通なら一泊するところだが、今回は日帰りにせざるを得ないのが残念。
目的は、東大工学部内の武田先端知ビルで開催されたホロニックエネルギーシステムに関する第三回目のシンポジウムに参加するためだ。東大工学部にホロニックエネルギー学の講座があって、そこの主催。これは東京ガスが3年前に東大の機械工学部に設けた寄付講座で、再生可能エネルギーも含めた分散型エネルギーシステムが、全体のエネルギー供給システムの中に無理なく溶け込み、何かのメリットのある貢献をするようにしようとする研究である。冒頭の説明で、この寄付講座がもう2年間延長されるという発表があったが、エネルギー事業者として東京ガスが実現している貢献は大きいと思う。勿論ガスコージェネレーションを組み込むことによって、電力会社と競争できるようにする意図もあるが、日本全体のエネルギー効率を上げる効果が大きいのは明らかなので、原子力発電に固執する電力業界との差違は際だっている。今回が3回目だが、毎回参加者が増えているのはご同慶の至りだ。
私が翻訳したエイモリー・ロビンスの「スモール・イズ・プロフィタブル」で説明された小規模分散型エネルギーが電力システムの中に組み込まれることによって大きなメリットを発揮するということが浮き彫りにされてきたと感じさせる会合だった。
夕方6時過ぎの「ひかり」に乗れたが、自由席はほぼ満席になった。少し早めに並んだから窓側の席に座れたが、ここでも競争は激しい。これだけの人を一度に運ぶ新幹線のエネルギー効率は極めて高いことを実感する。「ひかり」は停車駅が多いので、乗客の入れ替わりは激しい。通勤列車にも使われているのかも知れない。