結婚３９回目の記念日。あいにく天気は曇りから雨になってしまった。何とか共に歩いてきた人生を振り返ると長いようで短いものだ。
大学の講義を終えて梅田で何かの記念品を買おうと百貨店へ入った。音楽CDを買おうと思って販売フロアーを探したが、昔なら必ずあった書籍売り場の表示がない。そしてそれと一緒にあった昔風にいえばレコード売り場がなかった。探し方が悪くて見つからなかったのなら百貨店には悪いことをしたのだが、３回案内表示の上から下まで探しても見つからなかった。結局近くの家電量販店で買い求めることになったが、百貨店の陳列内容が昔とは異なって五十貨店位に減っているのだろう。確か家電製品もなかったのではないか。百貨店の売り上げがなかなか前年を上回らないと聞くのもむべなるかなと思った。結局ブランドで差別化できるものでないと量販店とは勝負できないということだろう。
買い物を済ませて大阪駅に向かったら、階段をあがったところでホームレスの人に再起して貰うための雑誌ビッグイッシュウ（Big Issue）を手に掲げて黙って立っている人がいた。ポケットを探したらその販売価格300円を払うための100円硬貨がない。500円硬貨で払ってお釣りを貰ったが、お釣りはいいですよと言おうとしてその言葉を飲み込んだ。この人は恵みを求めているのではなく、商いをしているのだから、変に憐憫の気持ちを示すのは良くないと思ったからだ。最近まで頒価200円だったのが300円になっている。内容を充実させて値上げし、少しでもホームレスの販売員の手に入る収入を増やそうという企画だ。全体の販売が減るリスクもあるが、今のところ大きなマイナスにはなっていないようだ。
記事の内容は結構魅力的だ。ここで紹介された女優の映画でも二人で見に行くかなどと考えている。連れ合いは最近脚の手術をしたから、それが完全に回復してからになるだろうが。ビッグイッシュウも記念の品として渡そうかな。
