効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

心配なタービン損傷

自宅で読んでいる昨日の新聞2紙にどれも小さく、しかも社会面に出ていた記事だが、柏崎刈羽原子力発電所の6号機で、発電用蒸気タービンの回転翼が地震の揺れで損傷していることが分かった。地震発生時にこの設備は定期検査中で停止していたが、稼働中に破損した場合、大規模な事故につながった怖れもあると一紙は報じている。損傷が見つかったのは6号機の高圧タービン1基と低圧タービン1基。原子炉でできた蒸気で回転する2基の「動翼」(最大直径2.2〜5.3メートル)と呼ばれる羽根の先端部分に無数の擦り傷が見つかったそうだ。蒸気の流れを整える羽根「静翼」の内側も、2基ともにさびが削りとられたような跡もあった。地震の揺れで接触したという。
これはどの状態であっても本来接触してはいけない部分である。素人考えだと言われるかも知れないが、これだけの損傷があるとすれば、原子炉の内部に充填されているウラン燃料棒、核反応の制御棒などは、タービンの回転軸ほど丈夫なものではないから、それ自体が損傷している可能性もあるし、挿入されている穴の壁と大きな力でぶつかっている可能性が高いのではないか。損傷は修理すれば良いではないかと言われるかも知れないが、原子炉の中心部に沢山挿入されている燃料棒や制御棒全部を外壁ごと取り替えなければならないとすれば、コストも膨大になるし、廃炉にした方が安全であるのかもしれない。素人の杞憂であれば良いが。