効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

関西の活性化に向けて

ロサンゼルスに関西クラブ(The Kansai Club)という関西出身の日系人が組織する拡大県人会がある。このメンバーが関西の地盤沈下を憂慮して、関西を活性化する若者を育てようと、毎年8月に10日ほどの研修プログラムを準備して、これまで5年間に渡って関西の大学生を毎年二人ずつ招待してきた。現地の企業、議会、日本領事館訪問など、短期間では普通なら不可能に近い体験ができるようにし、渡航費はクラブが負担、学生はクラブのメンバー宅にホームステイする。全て関西クラブメンバーが資金を集めての計画だ。自分も研修生を募集して選考する過程に関西側で第一回から関与しているのだが、その5回目の研修生が昨日帰国報告を行ったのに参加した。毎年2人というのは大池への一滴かもしれないが、その波紋が新たな波紋を呼んでほしいと期待している。大学を終わってから関西を離れる人もいるだろうが、広く日本の力になる人材が関西から出たと考えればよいことだろう。
毎年新学期早々在関西の各大学に募集案内を出し、まず関西活性化に関連するテーマで論文を出して貰う。その中からロサンゼルスと大阪の選考員が優れている内容のものを書いた数人を大阪で面接して2人にしぼる。このところ女子学生の応募が多くなっているのは、女性の社会進出が目立つ最近の傾向の反映だろうか。今年面接で残ったのは女子学生が2人だった。
この5年間で10人の学生が研修を受けた。彼らにとってこの研修経験がいまはそれほど特別のものとは感じないかも知れないが、社会経験を積み上げる年齢になったときに、貴重なものとして蘇ることを期待している。そしてさらに関西の人々に、海外の日本人が関西にもっと地力をつけてほしいと思い、その思いを行動に移していることを知ってほしい。この活動が次の新たな動きを誘導するきっかけとなれば嬉しいことだ。
関西クラブの活動は、http://www.kansaiclub.org/ja/sip/summary.htm で見ることが出来る。