効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ソフトバンクの通信途絶に思う

この6日午後、ソフトバンクの通信網が4時間半にわたって機能しなくなり、同社の通信網を使うスマートフォンなどが全く使用不可能になった。スマートフォンは単に電話に使われるよりも、支払いの決済や各種の申し込みの予約など利用される分野が非常に広くなっている。今回のトラブルは大きな社会問題が表面化したものだと感じる。その原因が、ソフトバンクの通信設備を納入しているエリクソン社の使っている制御ソフトの認証期限が切れていたことからだというのも驚きだった。最初トラブルを知ったときには、ソフトのバグに原因があるのだろうと思ったのだが、欧州でも同様のことが起きていると報じられるにいたって、単なるバグの問題ではないだろうと思うようになっていた。エリクソンが認証を更新していれば何の問題も起きなかったはずのことだが、このトラブルで命を落とした人もある可能性もあり、損害賠償の訴訟が幾つも起こされるのではないかと思う。
同時に、このようなことが電力の供給ネットワークに起きる可能性もあると感じた。これまで、サイバーアタックという悪意のある外部からの干渉で発電所が止まったり、系統制御が出来なくなる可能性があることは言われていたが、制御ソフト自体から来る問題も無視できないこともあると理解するに至った。それを防ぐ方法は、トラブルが一度起きない限り見つけることはできない。
ITが社会の根幹を支える時代に入って、そのコントロールが人間の手から次第に離れていくように感じているが、考えすぎだろうか。

*COP24が始まった

ポーランドのカトヴィツェで12月2日、国連の地球温暖化防止会議「COP24」が開幕した。今回の命題は「パリ協定」のルールブックの策定だ。2015年のCOP21で採択されたパリ協定は、今世紀後半にはCO2など温室効果ガスの排出を実質ゼロにし、産業革命以降の世界の気温上昇を2度未満に抑え、1.5度に抑える努力を追求する、という目標を掲げている。だが、達成に向けた詳細なルールはまだ決まっていないのを、各国の利害を乗り越え、60もの分野に関係した詳細なルールを決めようとしている。

1997年12月に京都で開催されたCOP3を思い返してみると、国際的な枠組を作ることの難しさを痛感する。このCOP3で決まった京都議定書に当初加わっていた米国が、COP6の後離脱したのだが、今回のCOP24についても、米国がいま地球温暖化に対して示している姿勢が極めて消極的であるだけに、また、温暖化ガスの大量排出国である米中の対立が目立つようになっているだけに、実効性のある具体的な成果が出るかどうかは見透せないのが現実だろう。

世界各地で異常気象に伴う災害が多発していることから、地球温暖化による気候変動に対する危機感は高まっているが、これに政治がからむと具体適正化を出すことができるかどうかが気になるところだ。

COP24が始まった

ポーランドのカトヴィツェで12月2日、国連の地球温暖化防止会議「COP24」が開幕した。今回の命題は「パリ協定」のルールブックの策定だ。2015年のCOP21で採択されたパリ協定は、今世紀後半にはCO2など温室効果ガスの排出を実質ゼロにし、産業革命以降の世界の気温上昇を2度未満に抑え、1.5度に抑える努力を追求する、という目標を掲げている。だが、達成に向けた詳細なルールはまだ決まっていないのを、各国の利害を乗り越え、60もの分野に関係した詳細なルールを決めようとしている。
1997年12月に京都で開催されたCOP3を思い返してみると、国際的な枠組を作ることの難しさを痛感する。このCOP3で決まった京都議定書に当初加わっていた米国が、COP6の後離脱したのだが、今回のCOP24についても、米国がいま地球温暖化に対して示している姿勢が極めて消極的であるだけに、また、温暖化ガスの大量排出国である米中の対立が目立つようになっているだけに、実効性のある具体的な成果が出るかどうかは見透せないのが現実だろう。
世界各地で異常気象に伴う災害が多発していることから、地球温暖化による気候変動に対する危機感は高まっているが、これに政治がからむと具体適正化を出すことができるかどうかが気になるところだ。

*日本の原発八方塞がり

日本は1950年代の原発導入期から高速炉建設を核燃料サイクル政策の中核と位置付け、原型炉として「もんじゅ」の開発を進めていた。ところがトラブルが続き、成果がほとんどないまま2016年に廃炉が決まった。その廃炉もトラブル続きで、燃料の取り出しが難航している。

それに代わるものとして日本が参画したのが、仏主導の次世代高速炉実証炉「アストリッド」計画だった。日本は同計画に約200億円の研究費を支出してきた。ところが、高速炉研究を共同で進めてきたフランスが、ウランが余る現状から建設計画を凍結する方針を示した。日本のサイクル政策は完全に行き詰まっている。これまで国内で稼働してきた原発の使用済み核燃料の保管場所もなくなりつつある。現在は水を張ったプールに保管しているが、発熱が少なくなったものをキャスクに入れて地上に保管する方向が検討されているが、その安全性の基準がまだできていない。

今後既存の原発が再稼働すると、折角増えてきた太陽光や風力などでの発電がよくせいされることになる。ウラン燃料も輸入しているのだから、エネルギー安全保障から見ても再エネ容量を増やさなくてはならないのだが、それに支障が出る。原発は順次減らすのが、日本の将来のためになるだろう。小型原発の開発がエネルギー政策に出されるようだが、それも止めたほうが良いと思う。

日本の原発八方塞がり

日本は1950年代の原発導入期から高速炉建設を核燃料サイクル政策の中核と位置付け、原型炉として「もんじゅ」の開発を進めていた。ところがトラブルが続き、成果がほとんどないまま2016年に廃炉が決まった。その廃炉もトラブル続きで、燃料の取り出しが難航している。
それに代わるものとして日本が参画したのが、仏主導の次世代高速炉実証炉「アストリッド」計画だった。日本は同計画に約200億円の研究費を支出してきた。ところが、高速炉研究を共同で進めてきたフランスが、ウランが余る現状から建設計画を凍結する方針を示した。日本のサイクル政策は完全に行き詰まっている。これまで国内で稼働してきた原発の使用済み核燃料の保管場所もなくなりつつある。現在は水を張ったプールに保管しているが、発熱が少なくなったものをキャスクに入れて地上に保管する方向が検討されているが、その安全性の基準がまだできていない。
今後既存の原発が再稼働すると、折角増えてきた太陽光や風力などでの発電がよくせいされることになる。ウラン燃料も輸入しているのだから、エネルギー安全保障から見ても再エネ容量を増やさなくてはならないのだが、それに支障が出る。原発は順次減らすのが、日本の将来のためになるだろう。小型原発の開発がエネルギー政策に出されるようだが、それも止めたほうが良いと思う。

*理髪で考えたこと

今日久しぶりに理髪屋へ行って、散髪して貰った。明日から急に寒くなるという天気予報が出ていたからだ。2ヶ月ぶりくらいだったので、薄くなっているとはいえ結構の量の髪が切られていた。その時にひょっと頭に浮かんだのが、このような髪はどのように処理されているのだろうかということだった。理髪屋の数は奈良市内だけ見ても多いはず。もっと大きな年になると、そこで切られてゴミになる髪の毛は大量になるだろう。これは業務用のゴミとして処理されているのだろうか。もし一つに取りまとめて収集されているとすれば、かなり一定の量が毎日出るはず。これを何らかの形でバイオマス燃料に変えることが出来れば、化石燃料に依存しないものが手に入ることになる。犬の毛のトリミングも最近盛んにされているそうだから、動物の毛も同じ範疇に属するだろう。これを直接燃やすとかガス化するのは、技術的に可能なのだろうか。いろいろなものが混在する生ゴミより分解しやすいかも知れない。そんな資料があるかどうか分からないが、調べて見ることにしよう。

 

理髪で考えたこと

今日久しぶりに理髪屋へ行って、散髪して貰った。明日から急に寒くなるという天気予報が出ていたからだ。2ヶ月ぶりくらいだったので、薄くなっているとはいえ結構の量の髪が切られていた。その時にひょっと頭に浮かんだのが、このような髪はどのように処理されているのだろうかということだった。理髪屋の数は奈良市内だけ見ても多いはず。もっと大きな年になると、そこで切られてゴミになる髪の毛は大量になるだろう。これは業務用のゴミとして処理されているのだろうか。もし一つに取りまとめて収集されているとすれば、かなり一定の量が毎日出るはず。これを何らかの形でバイオマス燃料に変えることが出来れば、化石燃料に依存しないものが手に入ることになる。犬の毛のトリミングも最近盛んにされているそうだから、動物の毛も同じ範疇に属するだろう。これを直接燃やすとかガス化するのは、技術的に可能なのだろうか。いろいろなものが混在する生ゴミより分解しやすいかも知れない。そんな資料があるかどうか分からないが、調べて見ることにしよう。