効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中東に大規模太陽電池発電所

今日の関西は快晴。自宅に太陽電池が設置されていれば快調に発電することだろう。

メールで入った英国からの情報(Orbus Intel)を読んでいたら、アブダビ政府が大規模な太陽電池を導入すると発表したという記事が飛び込んできた。中東で最初の大規模太陽電池発電装置となるそうだ。アブダビは7カ国からなるUAEの石油埋蔵量の90%以上を持つ産油国だから、太陽エネルギーを使わなくてもエネルギー供給という面では全く問題のない国である。

その発電規模は500メガワット(50万kW)というから半端なものではない。その投資額も3億5千万ドルに上り、政府の関係するフューチャー・エナジー社と、アブダビ・水/電力公社が中心になって資金を調達するそうだ。これで1万戸に電力を供給する計画だそうで、プラントの完成は2009年と発表している。それだけでなく、これをきっかけにして石油・ガス代替エネルギー産業を育成して、現在100%の化石燃料依存率を引き下げたいというのだから驚く。そのために経済特区を産業育成のために設定する計画になっているとのこと。世界のエネルギー需要の5分の一を供給している中東が、持続可能社会実現に向けた動きを始めたということだ。この記事に添えてあった写真を借用して載せたが、叱られるかな。

わが国は原子力依存によって炭酸ガス排出を抑制しようとしているが、アブダビがその方策を採用しなかったことには大きな意味があると思う。別に原子力発電設備を作る資金がない国ではない。我々はどのような方向に向かうべきだろうか。