効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

柿は奈良の特産である。生産量は和歌山に負けるらしいが、正岡子規が句に詠んだことから柿と言えば奈良とすぐに結びつくものになっている。昔から食用だけでなく、柿渋が防腐剤や着色料に使われている。
毎日のように送られてくるメールに、奈良のNPOやボランティアの活動状況を伝えてくれるものがある。今日伝えてくれたのは、「柿づくり体験参加者募集」という内容のものだった。自然の中で一緒に美味しい柿を育てましょう! 指導付きなので初心者も歓迎です、と勧誘している。来年の初めから1年間、柿の木を2本担当して、柿の栽培体験をするというもの。講習会が年4〜5回とか。開催場所は山辺の道、長岳寺近くの柿園で、天理市柳本町。柿の産地でありながら、担い手不足などの理由で廃れていく柿園もあるという。みんなで柿の木を世話して手間をかけることによって、美味しい柿を作ろうではないかという趣旨だ。
参加者は柿の木2本のオーナーになり、選定、摘果、草刈り、収穫、渋抜きなど、専門家の指導を受けながらの作業となる。柿の品種は「刀根早生」という渋柿で、種がない。家族での参加が望ましいということだが、今回の募集は6組。今年は9組だったようで、その人たちも引き続いて参加されるとのこと。参加費は8千円。ただし、それに加えてこのプロジェクトを推進しているNPO、エコパートナー21への賛助会費として3千円も必要だ。合計1万1千円で一年間柿の木のオーナーになる。収穫時期は9月中旬から10月初旬とのこと。子どものいる家庭などには楽しめる企画のように思う。知り合いに勧めてみよう。時候の良いときにはハイキングがてら柿の木の世話が体験できる。昔、渋柿を五右衛門風呂の残り湯に放り込んで渋抜きしたのを思い出したが、このプロジェクトでは焼酎を使う本格派のようだ。