効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■太陽光発電への投資が石油関連投資を上回る

2023年に行われたクリーンエネルギー開発に向けた投資が、化石燃料のそれを上回ったというレポートをIEA(国際エネルギー機関)が出したと報じられている。その中でもソーラーパワーへのものが大半を占めているようだ。

再エネへの投資額は2021年から毎年25%の上昇をしているのに対し、化石燃料向けへのそれは、15%だとしている。再エネへの投資は、大半が先進国と中国が行っているが、化石燃料向けへの投資額は、今世紀中頃にネットゼロカーボンを達成するに必要な投資削減額の2倍となっているということだ。

クリーンエネルギーの拡大は想定を上回るスピードで進んでいて、化石燃料分野への投資額1ドルに対して、クリーンエネルギー向けには1.7ドルが投入されている。5年前にはこの関係は1対1だった。2023年にはエネルギー関連への投資額は世界で2.8兆ドルだと想定されているが、その内1.7兆ドルが再エネ分野に振り向けられるという。ここで留意する必要があるのは、化石燃料向けには1兆ドルだが、その内石炭向けの投資が大きく、2050年に実現しようとしているネットゼロに必要なレベルの6倍になるとのことだ。

2023年に太陽光発電向けに使われるのは年間3,820億ドルだが、石油生産向けには3,710億ドルが使われると予想している。太陽光発電はネットゼロに向けた優良児で、急速に脱炭素を実現するための懐刀だとIEAは考えている。

ここでの課題は、太陽光が豊富な地域が、石油生産国と重なるということだ。石油生産国でのソーラー向け投資は世界でも最低であり、化石燃料の新規開発向け投資が2023年には6%増えると予測している。

自分の考えだが、化石燃料使用が減少すれば、現在石油産出国の多くで太陽光発電が急速に拡張されることになるだろう。地形的にもソーラーパネルの設置に適した国も多い。パネルの設置はできるが電力需要が小さいのが課題となるが、その電力を水素の製造に利用することができるため、水素の輸出国になってくれれば、課題の多くは解消されることになる。水素の輸送には難しさがあることは確かだが。

 

 

 

 

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