効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■CO2地下貯留

日本製鉄は米エクソンモービル三菱商事とともに国内製鉄所から発生する二酸化炭素(CO2)を海外で地下貯留するプロジェクト(CCS: Carbon Capture & Storage)に乗り出すと報じられている。枯渇した天然ガス田などの地下に貯留するようだ。高炉での製鉄では大量のCO2が排出され、鉄鋼業界からの排出量は国内全体の1割強を占めている。地下貯留は高炉からのCO2排出を実質的に削減できるが、日本国内に安定長期に貯留できる地層を見つけるのは難しいといわれてきた。そのため、日鉄の製鉄所から排出するCO2を分離・回収し、エクソンが参画するオーストラリアやマレーシアなどのCCS施設で貯留することを想定している。三菱商事は液化したCO2を専用運搬船で運搬するなど供給網構築を担う。

日本国内にも天然ガス田はあるが、多分全て少量ながら採取が継続されているために、そこに貯留することは出来ないのだろう。また、それが可能だとしても、製鉄過程で出るCO2の量が大きいために、そこへ輸送する方式が具体化させにくいはずだ。液化させて専用運搬船で運ぶ方が、製鉄所は沿岸部にあるから実現の可能性は高いだろう。この記事では、その量がどれ程になるかについては述べられていないが、その回収にはかなりの電力が必要となる筈だ。日本の電力の再エネ比率がまだ低く、石炭火力も維持されているから、発電時に排出されるCO2との量を比較して見る必要があるだろう。また、液化輸送船の消費する燃料が何になるかも、実質の排出削減量に影響するすることになる。

とは言え、製鉄事業から排出されるCO2の除去を実現できる技術開発が進めば、長期的に見ると、製鉄業のグリーン化が可能となる。当然そのコストは鉄素材の価格に反映されることになるが、それも具体的に分かると有難いのだが。

 

昨夜から急激に気温が下がり、今朝窓から見える景色は雪に覆われて白かった。これが気候変動の産物だとは思わないが、最近の天候が例年の気候変化とは異なる動きをしているような気がする。

 

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