効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■稲刈

奈良新聞(10月28日)に、「元禄の画期的な発明」というタイトルの記事があり、何のことかと興味を惹かれて読んだら、稲刈方法の変遷を紹介したものだった。小学1年~2年に岡山にある母の実家に疎開していた時に、自分でも稲刈をしたことがあったので、その時を思い出させてくれるものだった。

冒頭に出てきたのが「千歯扱ぎ」。沢山の歯を並べて、穀物を歯と歯の隙間に挟んで脱穀する農具。歯の数は19本、23本、25本が多く、奇数が一般的とのこと。元禄年間(1688~1704)に発明されたもので、農機具としては画期的なものだったらしい。鉄の歯の隙間に稲の穂先を入れて引くと、穂先が外れて下に落ちる。その後さらに唐棹で何度も叩いて籾を分離する。大正時代に回転式の足踏み式脱稿機が出現するまでの約200年間利用されたとのこと。昭和初期には動力式に変わったとあるが、自分が経験したのはこの足踏み式のものだった。動力式でも稲を手で差し込むのだから、効率が大きく上がったわけではないだろう。この作業でも残る穂先を採取するのが千歯扱ぎ。

その前に稲刈りがある。稲の束を一つずつ掴んで鎌で切る作業だが、腰をかがめてのものだから疲れる。切った束を藁で巻いて畝に置いていく作業が延々と続く。自分はまだ幼かったから、真似事をしていたに過ぎないが、炎天下の作業の辛かったことを思い出している。今はコンバインで刈り取りから籾にするまで一連でするようになっているが、昔の稲刈りの重労働が、米粒を残さないで食べるという作法が受け継がれているのだ。稲刈りから、米粒にするまでの昔の方式を、小学生などに経験させても良いのではないか。足踏み式、手回し式の機械も残しておいて。

 

 

 

 

 

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form