効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■沖縄のサンゴの白化

海洋生物はそれぞれに自分に適した海水温度の海流に沿って生きている。だが、海底に定着している生物であるサンゴは、海水温度が生きていけないほど変化すると、死んでしまう。サンゴの白化というのはこのことだが、沖縄県石垣島の近海で7月以降、海水温上昇などの影響で大規模なサンゴの白化が進んでいると報じられている。台風で水温が低下した後も目立った回復は見られず、死滅したサンゴも確認されている。

この状況を実見したレポートでは、漂白したかのように色を失ったサンゴ礁が一面に広がり、青や黄色の熱帯魚との対比が際立つ。崎枝湾沖合の水底では多様なサンゴが真っ白な状態になっていた。中には黒っぽい藻に覆われたサンゴも点在していた。死滅が始まった兆候だということだ。西表島にかけて広がる国内最大のサンゴ礁「石西礁湖」の北部では、水深5メートル前後までの浅瀬では大小や種類を問わずに一面が白化していたとのこと。

気象庁によると、石垣周辺の海水温は7月21日から46日連続で30度を超えた。台風の影響で9月半ばには一時26度台に低下したが、9月末には再び29度台に上昇した。30度を超える温度の海水など想像することすらできない。環境省は、生活排水や農畜産の影響など、複合的なストレスで回復が遅れていたところに「高水温がとどめになった可能性がある」と分析し、環境に優しい洗剤の利用や節電の重要性を訴える。環境省は石西礁湖の調査を進め、今月にも結果を公表するらしい。

この記事で説明されているが、サンゴの体内に共生して光合成するプランクトン「褐虫藻」が失われ、サンゴの骨格が白く見える現象。水質汚染や汚濁などでストレスを受け、海水温が30度程度を超えた状態が続くと広範囲で起きるとされる。短期間なら褐虫藻が再び増えてサンゴは生き延びるが、長引くとサンゴは栄養分の供給を受けられずに死滅する。環境省によると、沖縄県に広がる国内最大のサンゴ礁「石西礁湖」では2016年、9割超のサンゴが白化し、約7割の死滅が確認された。

海水温の上昇は世界的規模で起こっているから、沖縄だけの問題ではない。漁業全般が影響を受けている。最近サンマやマグロの漁獲量が減っているようだが、日本近海の海水温の分布が大きく変化したために、これまでの漁場に魚が来なくなったからだと言われている。

白化したサンゴ 日経新聞10月8日夕刊から

 

 

 

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