効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■水力発電

いま世界各地で水が地球温暖化の影響を受けている。中国は水力発電が主要な発電設備だが、干魃によって水が不足し、電力供給に影響が出ている。フランスでは河の水の温度が上がったために、原子力発電所の運用に影響が出ている。原子炉の冷却に河の水を使っているところでは、排水された高温の水によって、従来よりも河水の温度が上がり、水の生態系や飲料水の確保にまで影響するため、原発の稼働を抑制しているという。

水力発電は、発電量を制御できる安定した電源として重要性が高くなっているが、中でも揚水発電は、変動性の太陽光や風力発電の出力変動が送電系統を不安定化させるのを防止するために、発電所の出力を細かく制御できることから、全体として水力発電依存が高まっている。

日本では水力発電所の開発余地はないとされているが、既存の設備の貯水量を増強することはできるはずだ。逆に最近の豪雨続きによって、ダムに水を貯めきれなくなって、上流からの水をそのまま流しているケースが多発し、下流で洪水を起こしている場合もある。折角の設備が迷惑設備になっているのだが、既存のダムに新しい技術を導入して、貯蔵量を増やしたり、揚水発電能力を強化することで、発電用のダム以外の役割が果たせるようにできるはずだ。

米国のObermeyer水力発電所は、既存のダムにゴム製の袋をダムの上に取り付け、必要な時にはそのゴム袋に空気を圧入して膨らませて貯水量を増やす工夫が導入されたと報じられている。日本では水力発電の発電能力をたかめることはこれまで考えられてこなかったようだが、この事例を参考にして、全ての設備能力増強の余地がないかを検討する必要があるのではなかろうか。

 

 

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