効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■蓄電池の変遷と触媒

身近で使っている蓄電池にも、使い切りではなく充電できるものも増えてきた。蓄電池のコストと性能に大きな影響を与えるのは、どのような金属を使用しているかだ。馴染みがあるのは、自動車用の鉛蓄電池だろうが、最近では他の素材が使われるようになっているだろう。特に電気自動車用などになれば、充放電の性能が車の走行を左右するからだ。

最近見た報道記事で関心を惹いたのは、京都大学発スタートアップのTSK(京都府精華町)が、有機化合物を合成する触媒に鉄を用いる「鉄触媒」の実用化に乗り出すというものだ。触媒にレアメタルではなく鉄を使うことで、希少資源の調達不安を抑えコスト低減につなげる。有機ELなどに使う新たな化合物合成への適用を目指す。これは蓄電池にも拡大利用されるだろう。

医薬品や農薬、有機ELなどの原料となる有機化合物の触媒にはパラジウムが使われるが、生産シェアの4割をロシアが占めており輸入に頼る国も多い。中村教授は添加する化合物を工夫することで、鉄を触媒とする技術を開発した。鉄であれば地産地消が可能で経済安全保障のリスクが減らせる。価格もパラジウムより安価だ。TSKはすでに鉄を触媒にした合成物質を約20種類開発しているという。有機ELで青色を発光する際に使われる材料は、韓国の大手有機ELメーカーとも共同開発を進めている。将来的には医薬品や農薬など様々な製品の化合物の触媒について、パラジウムから鉄への置き換えを目指す。

この触媒技術がいつか新しい蓄電池の開発に結びつくのを期待している。

 

 

 

 

 

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