効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■KDDIの通信トラブル

KDDIの通信トラブルが、起きてから3日目に一応の回復をしたようだ。一応のといったのは、おそらくまだいろいろなチェックが行われているはずで、その都度全体の通信量は下がっているのだと思う。昨夕KDDIの社長がお詫びを言っていたが、政府がこれに対してどう対応するかによっては、補償問題が収まらない可能性もある。KDDIの説明によると、何かのルーターを取り換えたときの設定ミスが原因だということだったが、通信網はデジタル化されているからプログラムで制御されている。プログラムは、通常の動作を行わせるものだと言えるが、その動作自体には幾つもの例外事項があるのが当たり前のことだ。

例外事項の設定は人間が考えたものを反映したプログラムだから、滅多に起きないような項目に気づかないでプログラムに組み込んでいなければ、その例外事項が起きたときには、制御機構はどう対応して良いか分からなくなり、停まってしまう。これはどのコンピュータあるいはデジタルシステムにも起こりうることだから、不運だったとしか言いようがない。KDDIは国内で、産業用途で使われる「IoT」の回線を約1500万回線提供しており、このうち最大150万回線に影響が出たとみられるという。

しかし、今回トラブった通信網を利用していた事業者だけでなく、個人の利用者も損害賠償を請求しないとも限らない。政府の施策次第ではあるが、よほど慎重に被害認定をしなければ、KDDIには致命的な損失となる可能性がある。不可抗力であったという理由で罰金だけにし、損害賠償請求をすることが出来ないようにすることも考えておく必要があるだろう。

いまDX(デジタル・トランスフォーメーション)が推進されているが、自動的にコンピュータのプログラムで処理される領域が急速に拡大する中、同じようなトラブルが、規模の大小は別にして、起きる可能性が大きくなる。そのことを良く理解した上でDXの推進をする必要がある。

 

 

 

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