報道によると、明日27日、今年初の節電要請が出されたようだ。節電要請は今年からの新制度だが、電力業界の電源不足の深刻さが具体化したものだ。電源不足だけではない。梅雨時だというのに気温40度を超えるところが出るなど、異常な暑さになっていることもある。
節電要請に需要家がどのように対応するかが課題となる。何らかの言い訳を付けていつもの生活を送る人も居るだろう。どの電気器具の電力消費が大きいかを十分分かっている人も多くはないかもしれない。普通に考えれば、冷房装置や電子レンジなどが頭に浮かぶが，具体的な数字で大きさを理解している人は少ないのではないかと思う。また、理解はしていても、多分大丈夫だろうと考える人も多いかも知れない。
このような知識は理解を具体化するには、実際に輪番停電をビルなどで実施してみることだ。一般家庭にまでにとなると、その影響は大きいから、系統管理期間が直接電力の供給の制御ができる需要家から始めれば、その結果がどのようなものだったかが分かる。それが報道されれば、東日本大震災の時の輪番停電を思い出すだろう、現時点では、その輪番停電が要請されているのは同郷電力管内で、原発が止まっているのが決定的に電源不足を招いている。また、日本列島の東西で電力の周波数が異なるために、相互融通には周波数変換をしなければならず、その容量が小さいために、西で発電に余裕があっても東を支援する量は限られている。
例年より暑いと想定される夏になると、この節電要請が何度出され、また、どのような結果になるだろうか。
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