効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■大気中の炭酸ガスを回収

米国政府が、本当に効果があるのかという環境対応策に、大きな予算を付けることになったようだ。エネルギー省によると、35億ドル(約4兆5千億円)を拠出して、大気中の炭酸ガスを吸収する装置を開発するというものだ。

環境科学者の見解では、人類は既に許容域を越える炭酸ガスを放出している。だから、個々のエネルギー危機からの排出抑制だけでは追いつかないので、放出されてしまった炭酸ガスを吸収固定するという巨大なプロジェクトになる。ここ数か月で放出された炭酸ガス排出量を世界レベルで見ると、過去最大になっているという見解もある。これまでの排出抑制努力が地球温暖化を抑制するには不十分なのだから、空気中から放出されたものを回収せざるを得ないようだ。

既に、巨大なファンを回して大気を取り入れ、その中の炭酸ガスを吸着させて地下深くに埋設する、あるいは、合成燃料の原料にする、ソフトドリンク用やコンクリートにする事業が開始されているらしい。この事業が今後さらに大規模なものになることが期待されているということだ。この炭酸ガス回収・固定・埋設はCarbon Capture and Storage (CCS)と言われている。

だが、この炭酸ガス吸着装置を駆動させる電力をまかなうだけの再生可能エネルギー原子力発電がなければ、この装置の電源となる発電設備から炭酸ガスが排出されることになる。これはこの事業者もよく理解しているはずだから、再エネ規模の拡充にも努力するだろう。しかし、夢物語になる可能性もある。蟷螂の斧でしかないのかもしれない。装置の規模が報道されていないから、具体的な規模が示されれば、米国政府の決断に賛同して参画する国も出てくるだろう。

 

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