効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■植物原料樹脂

三菱ケミカルホールディングス(HD)は二酸化炭素(CO2)を実質的に排出しない車向け樹脂を開発すると報じられている。この実質的にには気をつけないと、長期的には問題のあるプロセスもあり、表面的にはカーボンの排出がないものも、そのプロセスの中にカーボン排出部分がある場合もある。ノンカーボンが企業イメージに大きく影響するようになったからだろうが、事業者の言うことには注意している必要がある。この報道でも、世界各国・地域がカーボンゼロを目指すなか、調達網全体でCO2を減らす動きが自動車業界などで増えており、脱炭素への対応が素材の競争力を左右するようになっていると書かれているが、企業防衛のためのイメージ作りだけにしかならないものもあるから要注意。

三菱ケミカルHDの場合は、米リングローブ(カリフォルニア州)に出資し、麻の一種「亜麻」の繊維と石油由来プラスチックを混ぜ、車内部のインパネ用材料を開発する。CO2を実質出さない車用素材は世界的に珍しい。植物由来の高機能プラスチックを車に使う事例はあるが高級車などに限られ、CO2排出量も石油由来の約半分だったようだ。亜麻は育つ過程で多くのCO2を吸収する。吸収量はプラスチック生産や繊維とプラスチックを混ぜるといった加工時の排出量を上回るという。もしこれが大量に調達されるようになると、亜麻の消費が多くなって、結局は樹脂原料とするだけの量が採取されなくなる可能性もある。全体の長いプロセスを通してカーボン排出を計算するが必要だろう。

 

 

 

 

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