効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■炭酸ガスを吸収する海藻

いろいろな燃料から排出される炭酸ガスは、植物に吸収され、光合成によって固定するとされる。これに加えて海や湖の藻類も水に溶けた炭酸ガスを使って生長する。だが、後者はグリーンではなくブルーなのだと言うことを、川井浩史神戸大学特命教授の話で知るに至った。海藻は植物と違って生命に永続性がなく、短日時で死んで分解してしまうので、カーボンの固定期間が短いのだ。

海では陸の植物に匹敵する炭素を固定しているといわれるg、四方を海に囲まれた日本でも、藻場を増やすなどブルーカーボンの活用に向けた研究が進む。海でも陸と匹敵するぐらい炭素を固定していることがわかり、注目され始めた。

海藻をただ増やせばいいというわけではない。海藻は寿命が短く、数カ月で枯れてしまう場合もある。森林は寿命が長く、成長に何十年もかかり、炭素を固定できる。一方、海藻は炭素を固定せずにすぐに分解される。そのため海藻が海底の土の中に埋まるか、光のない深海に運ばれない限り、ブルーカーボンとして計算しないのだそうだ。

教授の言では、日本でブルーカーボンを目的に養殖する場合、何をどこで育てるかを考える必要があるとのこと。地域の生態系や水産業に影響を及ぼさないことも重要だ。その場所で生えている海藻から候補を絞り、最も効率のよいものを選ぶことになる。

日本は水深が深い海域が近くにあることが多く、立地としては非常によそうだ。例えば、浮体式の洋上風力発電施設の間にロープを張るような形で養殖する考えもある。風車の土台を海底に固定する着床式と比べ、浮体式は日本の沖合に建設しやすい。海藻が深海に運ばれやすく、ブルーカーボンとして効果を見込める。電力が使える利点もある。ブルーカーボンとしての利用だけを考えるとコストの回収が難しい。食用やバイオマス(生物資源)の側面も考慮すべきだ。ブルーカーボンはプラスアルファと捉える方が現実的だろうという説明には説得力がある。

最近琵琶湖の水位が大きく下がり、いろいろなトラブルが起きているようだが、ここで生育する緑藻類は、淡水魚の餌にもなっているはずで、脱炭素との関係を淡水湖で調べて見る必要があるかもしれない。

 

 

 

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