効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■セメント、コンクリート産業からの炭酸ガス排出

セメント・コンクリートの製造工程から大量の炭酸ガスが排出されていて、セメントでは世界の炭酸ガス排出量の8%を占めるとロイター通信が報じている。この量はエアラインの排出量より多いらしい。コンクリートはセメントと骨材を混合させているのだが、その工程でも炭酸ガスは出る。

これが最近問題になり始めていて、業界としても対応しようとし、素材を変えたり工程を変えたりしているが、それによって作られるセメントの利用を拡大させるのが難しいそうだ。というのは、建設業界などの規格があって、素材を変えるとその規格に外れてしまうために販売が出来ないらしい。関係当局に働きかけて規格を緩和して貰おうとしているようだが、あまりに多くの規格があり、しかもなかなか変更を認めて貰えないために、炭酸ガスの削減策を実施に移せないそうだ。

残る手段としてカーボンキャプチャーも考えられたが、そうするとセメントの製造コストは大幅に上昇し、これも受け入れて貰える限度を超えてしまう。

セメントの製造工程では廃棄物を根称させて処理することができるために、資源の有効利用ができる産業だと思っていたが、残念な気分がある。カーボンオフセットなどの制度の利用も考えられるが、これは見かけ上排出量を下げるだけだから、実質的な効果を出すためには、世界でのセメントやコンクリートの規格そのものを見直す必要があるのだろう。まず啓蒙活動から始めなければならないが、自分の業界の弱点を広めるのも難しい。行政が規格の見直しをすべきだろうが、これにも期待はできそうにない。困ったことだ。

 

 

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