効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■電力供給逼迫と需要抑制

この間テキサス州で起きた広域停電は、予想していなかった低温の気候が襲ってきて、幾つもの発電設備が凍結したために起きたものだ。日本でこれがまるで全部が風力発電の凍結に由来した物のように報じられたのは、何か意図する物があったのかもしれない。

一方、日本でこの間起きた需給逼迫というよりも、燃料であるLNGの保存量が十分ではなく、その輸入についてもトラブルもあって増量することができないという状況によるものだった。これは発電設備そのもののトラブルではなく、需要に対応するだけの燃料調達ができなかったからだ。だが、この時に思ったことは、家庭、商工業用全般の電力需要を抑制しようとする依頼や情報提供が行われなかったのはなぜだろうかということだ。十分に発電出来ないかも知れないという予測はできていたのだから、緊急事態として報道機関にも協力して貰って、暖房の設定温度を1~2度低めに設定替えをして貰い、工場の操業も1割ほど落として貰えれば、それほどの需給逼迫は起きなかったのではないかということだ。海外ではこれが自動的に行われるところもあり、デマンドサイド・マネジメントと言われている。予め契約でこのような設定替えを電力事業から行えるようにしたものだが、日本ではまだこの方式は正規には行われていない。とは言え、緊急事態の時に、どれほど協力して貰えるかは分からないとしても、電力消費を抑制する依頼はできたはずだ。

その後、この需給逼迫は原発が稼働していないことも原因だという情報も流れたが、極めて意図的な原発推進論に利用されたのは残念なことだった。緊急時に電力消費を抑えて貰う依頼方法は今でも出来ないはずはないのだから、そのシステム作りをする必要があるだろう。LNGの供給保存にも弱点があることを知る貴重な機会を与えて貰ったとは言えるが。

 

 

 

 

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