効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■テキサスで大停電

ここ2~3年、カリフォルニア州の山間部で熱波の襲来による山火事で送電線が切れ、広域停電が何度も起きていた。これには、山間部を走る高圧線に樹木の枝が接触しないように伐採しておかなくてはならないのを、手抜きをしていたことも原因の一つとされていて、電力事業者にも責任がある。

だが、米南部を中心とする記録的な寒波が襲来し、テキサス州では17日も大規模な停電が続き、復旧のめどはたっていないということについて、その原因の一つが、同州が力を入れてきた風力発電が、氷点下にまで気温が下がることを想定していなかったために、回転部が凍結し、ほとんど発電しなくなったことも大きな原因だとされている。だが、これを人災だとする批判もあるが、記録的な低温の予想をしなかったのを、あの南部で、手抜きだったと言うことはできるだろうか。極低温対応仕様にすれば、風力発電設備は当然コストが上がる。これまで氷点下に気温が下がったことがない地域に設置する設備を、極低温仕様にするのが受け入れられる筈がない。だが、凍結は殆ど全ての風力発電に起こったはずだから、暖房需要による電力消費の急上昇も相俟って、絶対的な発電能力不足が起こったのだ。いわば、神が人間に与えた試練、経験のようなものだと言っても良いように思う。天然ガスパイプラインも凍結したとの報道もあるから、ここまでの想定を予めして置けという方が無理だろう。

同州では11年にも寒波による停電が発生したが、系統管理組織ERCOTが再発防止の対応を怠ったとの指摘もある。起こったことは仕方がないとして受け入れざるを得ないだろう。原発事故のように、後に残る影響の度合は低いのだから。

 

 

 

 

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