効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■韓国の燃料電池事業拡大

燃料電池の商用化に向けた動きが速かったのは日本だ。その成果の一つは家庭用燃料電池エネファームの普及だと言える。しかし、燃料電池自動車、規模の大きい燃料電池発電設備については、韓国が先頭を切っているのかも知れない。その動きを後押ししているのは中国の燃料電池車普及の政策だと言える。

韓国の現代自動車は15日、中国広東省広州市燃料電池の新工場を建設すると発表した。2月に着工して2022年下半期に稼働させる。当初の生産能力を年間6500基とし、中国の燃料電池車(FCV)や産業機械メーカーなどに供給する。広州市内の開発特区に工場を建設する。現在は韓国の蔚山(ウルサン)工場で燃料電池システムを生産して自社FCVに搭載している。同工場の年間生産能力は2万5000基程度で、中国工場が稼働すれば年産能力は3割増となる。日本のトヨタ自動車について、このように具体的な計画を聞いたことがないのは残念なことだ。ここでも日本が韓国に抜かれたと言えるのかも知れない。

さらに、現代自は20年12月に水素燃料電池システムの新ブランド「HTWO(エイチツー)」を発表し、同システムの累積販売数を30年までに70万基とする目標を打ち出している。水素関連事業の研究開発と設備投資に25年までに4兆1000億ウォン(約3870億円)を投じる計画も表明している。日本が一種の雰囲気で活発さを示そうとしているのに対し、韓国は極めて具体的な数字で将来計画を示している。日本がなぜそのような姿を示せないのだろうか。

中国では燃料電池車(FCV)のサプライチェーン(供給網)の整備が始まっている。中国政府は関連技術の開発に最大17億元(約270億円)の奨励金を支給するモデル都市群を募集し、約20都市群が応じた。中国政府は2035年までに100万台のFCVの普及をめざす。これに韓国の燃料電池業界が対応したということだろう。中国の都市部には既に燃料電池バスが通常路線を走っている。数十台を持つ事業者や市もあり、これがさらに加速されることに間違いはない。これを日本も事業機会として具体化してほしいと思っている。

 

 

 

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