効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■中国はレアアースで世界を牛耳る

電気自動車が輸送部門で占める比重が高くなることに間違いはない。その時に重要な部品が蓄電池とモーターだ。ともにその重要素材として所謂レアアース(希土類)が幾つかある。電池についてはリチウムイオン電池が主流だ。リチウムは南米で生産されるが、その調達でいち早く力を示したのが中国だ。そしてモーターについては、磁石が重要な部品となるが、その性能を左右する素材としてもイットリウムのようなレアアースが使われる。レアアースは電気自動車の基幹部品のモーターに組み込む高性能磁石に不可欠な材料で、中国が世界生産の6割超を占めるというから、いわば市場を独占していると言えるだろう。その中国が、レアアースの統制を強化すると発表した。これまでは生産分野を管理してきたが、輸出を含めたサプライチェーン(供給網)全体に統制の対象を広げると報じられている。

2010年の尖閣諸島を巡る日中対立では中国当局レアアースの輸出を一時的に停止したことがある。レアアースは外交にも利用できる「戦略資源」との位置づけだから、これから市場が拡がる電気自動車を考えると、技術では多少は先んじている日本も、素材を入手できなければ事業としては成り立たなくなる。技術と素材の交換ということもあるとはいえ、中国の技術進歩を見ると、日本が追い抜かれる分野の中に磁石の製造が入るように思える。外交にも使われているのだから、これから新大統領を迎える米国が地球環境対応に力を入れようとすれば、中国産の素材が不可欠となるはずだから、トランプ大統領のような対立を煽るような外交をすることは難しいだろう。

 

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