効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■海底の泥にも多様な微生物

深海に生きている生物は少ないと思われていたが、海洋研究開発機構兵庫県立大などのチームが19日付で、太陽光が届かず食べ物の乏しい海底の泥の中に、地上や海水中に匹敵する多様な微生物が生きていることが分かったと、米科学アカデミー紀要電子版に発表したと報じられている。世界40地点で採取した泥に含まれるDNAを解析し推計すると、最大で細菌が約250万種、古細菌が約60万種となった。

微生物の死骸に含まれるタンパク質を食べたり、生命活動のスピードを落としたりと工夫して生き延び、多様さを増した可能性もあるが、実態は不明らしい。海洋機構の星野辰彦主任研究員は「1950年代までは存在を疑われてさえいた海底下の微生物がこれほど多様なことに驚いた」と述べている。チームは水深34~1万895メートルの海底を掘削し、表面から深さ678メートルまでの泥のサンプル計299個を採取。DNA約5千万本を抽出し、細菌や古細菌が何種類いるか調べた。この結果を複数の計算法で地球全体の海底に当てはめると、細菌が約3万~250万種、古細菌が約8千~60万種となり、同じ計算法で推定した地上や海水の微生物と同規模と分かった。DNA解析からは、一部の微生物が糖や脂質を分解することがうかがえた。栄養が乏しい環境のため、地上や海水中の微生物が食べないような有機物まで利用している可能性があるという。

人間が分かっていたと思っていたことが、見事に覆された事例だと思う。光も届かない深海で、という表現を聞くが、その前提は、光がなければ生物は生きていけないという思い込みがあるようだ。深海に生きる生物も、短時間でも光に当たるか、光の中で育った生物を餌にして生きていると考えるのが普通だろうが、それは誤りだったのだ。人間は地球上のことについて殆ど分かっていないと言えるのかも知れない。

 

 

 

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