NASAが発表したところによると、地球の平均気温がいまのままのテンポで上昇すれば、グリーンランドと南極の氷が溶解する結果、2100年迄に海水面が38センチ上昇するそうだ。IPCCのレポートに示された研究結果だが、グリーンランドからの溶解水によって、2000年から2010年の間に海水面が8～27センチ、南極の氷の溶解によって同期間に海水面が3～28センチ上昇するとしている。これとは他での情報で理解しているところでは、北極の氷も溶解するが、これは既に海面上に浮かんでいるために海面上昇には結びつかない。
この地球温暖化を抑制するには化石燃料の消費を削減しなければならないが、石油メジャーであるBPが最近興味ある経営方針を示している。新しくトップになったBernard Looneyが株主に対して示した経営方針の中で、2030年に向けて5千万キロワットの風力発電を建設するが、その利益を現在の石油事業とほぼ同じの8～10％にすると述べている。現在BPは石油と天然ガス事業から8.5％のリターンを得ているから、化石燃料事業を縮小する可能性を示唆したものだろう。
化石燃料の消費がこれから縮小の方向に行くのかどうか、正念場にかかっているのかも知れない。
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