効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■「完全資源循環型」食料供給システム

 次は何をするかといつも期待しているユーグレナ社が、これまで培ってきたユーグレナミドリムシ)の増殖技術を応用して、JAXA(東京都調布市)らが主導するプログラムで宇宙空間での食料資源開発を進めることになった。プログラム名は「SPACE FOODSPHERE」(スペースフードスフィア)で、同社関連会社で研究開発支援や投資事業を手掛けるリアルテックHD(東京都港区)も参画。宇宙と地球上における「完全資源循環型かつ超高効率な食料供給システム」構築にむけ、微細藻類培養技術推進へ取り組んでいくとのことだ。

 具体的な取り組みの内容は、宇宙放射線が藻類に与える影響について、閉鎖環境下での健康問題に対する、ユーグレナ由来成分による解決の可能性について、微細藻類由来成分が動物細胞に対して与える成長等の影響評価について、閉鎖環境全体における各要素技術を組み合わせたマテリアルバランスの検証について、となっている。有人宇宙船には乗務員が長期間生きていけるシステムになっていなければならない。まず酸素があるが、人間は空気だけで生きてはいけない。食料が必要だが、限られたスペースに長期滞在できるだけの食料が必要となる。これまでは地上で作られた物を食べて生きた来たが、それでは、必ず地上からの補給が必要となる。その一部でも船内で増殖させることができれば、食糧補給の緊急性がいくらかでも小さくなるだろう。

 ユーグレナ社は、2019年よりJAXAらと「Space Food X」プログラムを実施している。このプログラムは、企業、大学、研究機関、有識者などが30以上参画。宇宙と地球上の食料の生産・供給に関する課題解決とマーケットの早期創出を目指すものだ。プログラムでは、宇宙空間での藻類生産培養システムの設計とマテリアルバランスの試算だけでなく、閉鎖環境における微細藻類を活用した食料開発も実施する計画となっている。藻類を食料に転換させることはできるから、藻類を宇宙船内で増殖させるのだが、藻類は人間が呼吸で吐き出す炭酸ガスも吸収してくれるから、循環再生システムを組み上げることが出来る可能性がある。どのような成果が出るかによっては、地球上での食糧生産の新しい方式が生まれるかも知れない。

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